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 三月でございまする。んご。

 関係諸氏及び読者の方々には心配をおかけしましたが、なんか体調は戻ってきたのでなんとか。とりあえず次の連載は落とさずに済んだよーです。単行本もまあ多分予定通りに。

 しかし体調不良で気分がダウンしているときに、「コメディ部分が寂しいです。もっと色々入れてください」と言われたときは、もうなんか辛かったです。というか辛いの通り越して何となくもの悲しい気分にまでなってしまいました。
 ええもう、担当さんとしては当然なんでしょうが、私としては相良宗介に「さあ書け、愉快に」とグロック19突きつけられている様で、もうとてもとても辛かったのコトでするよ(不適当な日本語)。

 あと。
 なんだか情報が錯綜してますが、メディアファクトリーで出る「小麦ちゃん」のアレは私と私の弟子(半人前の身で弟子採りっつーのも色々問題あるかもしれんけど)の共著で出るモノであって、私が全部書いている訳ではありやせん。前々から小説の漫画的な分担作業っつーのに興味を持っていたもので、試験的な事も兼ねてやらせていただいた次第。
 ただ、共著者であるところの武乃忍君は独り立ちしてもすぐに通用する位の実力派であるので、以後よろしくでする。
 今後漫画原作とか、その他諸々、ただ小説を書くだけじゃなくて、色々手を出したいなあなどと野望を抱いている次第。させてもらえるかどうかはまあ、分からないけどさ(本業の小説を書くのが遅れない、つーのが大前提なので)。

 ちなみに某所では例の「小麦ちゃん」、二冊刊行、となっておりましたが現実には一冊のみ、刊行も四月以降となっております。原稿はあがっておりますが、出版社の出版スケジュール調整、絵師さんのスケジュール調整、その他でまあ四月かなあ、という。
 どうも先に問屋さんとかに根回し(こういうの近々出しますよーという情報を回したりとか)する際の話が伝言ゲームで一人歩きしてしまったようで。

 つーか1月~4月の四ヶ月で六冊も出したらいくらなんでも死ぬ。絶対死ぬ。
「小麦ちゃん」の作業そのものはなかなか面白かったので、取り立ててストレスはありませなんだが。締め切りは異様な速さだったけどな(笑)。


 あと。
 棄てプリのアニメのOPの音楽(歌はまだ入ってない)が届いたり。
 …………
 爽やかさんです。なんかよーわからんけど(歌詞がないから当たり前)とにかく聞いた印象は爽やかです。そうか、爽やかか。ふむ。
 というかどんなOPのムービーになるのか想像つかん(笑)。製作がボンズなので心配はしてないけど。

 まあ、アミューズメントメディア学院の東京校まで出張にいったりとか、アニメの録音に立ち会ったりとか、なんとか、三月も予定が立て込んでて妙に忙しい気配でありまする。

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 自分で買いに行く時間がないので、知り合いの知り合いにアオシマの「ムーンベース」を買ってきて貰う。買いに行く時間も無い(というか何処に売っているのか知らなかったので、探す時間が惜しかった)のだからして、当然作る暇なんぞはありゃせんのだが、何というか、小学生の時に作ってそのまま風呂場に持ち込んで遊んでいた事を想いだして感無量というか。

 ちなみに知らない人の為に言っておくと「ムーンベース」といのは昔の洋モノ特撮TVシリーズの一作、あのサンダーバードで有名のITC(だったよな、確か。うろ覚え)が作ったSFTV「謎の円盤UFO」に出てくる人類側の秘密防衛基地である。

 何というかこの謎の円盤UFOの兵器群、男気のある設定が燃える。
 核弾頭を機首に一発だけ積んでヒットアンドアウェイ戦法をする為に特化した迎撃宇宙戦闘機<インターセプター>とか、潜水艦から発進して、いきなり最大火力をUFO相手に集中させて叩く迎撃航空機スカイ1とか。
 技術力で劣る、しかも全く謎の敵に対して一撃必殺の戦法に特化するという事や、その為の組織と兵器体系を運用する世界観というのが、なんというか非常に格好良かった……筈なのだが、実は細かい映像は全く覚えていなかったりする。

「スペース1999」といい、この「謎の円盤UFO」といい、結構設定やメカニックデザインも斬新なものが多く、もういちどきちんと見ておかなければいかん作品も多いのだが……

 ついでにいつものガンショップで新しく出てきたマルイのベレッタ用のロングマガジンを購入。うんうん、面白いシルエットである。

 


 東京行。AM学院東京校に呼ばれてなんか特別授業。

 東京校のA先生の御教育の賜物か、生徒諸氏がやたら礼儀正しいのに驚き。軍隊式だったりするのでちょっとびびったけど。
 何にしても大阪校とはえらい違いだわな(苦笑)。

 何というか、全員がそうではないのだが、「俺は実力主義のこの業界に行く積もりだから、礼儀なんてくだんねーもん必要ねえんだよ」と本気で想っているアホタレが一定数必ずいるので、やっぱ来年から大阪校も最初に叩き込まないといかんのかなあ。
 趣味じゃないけど……でも目に余る子多いし。好き嫌いの問題じゃないよなあ。
 ノベルス科の子が声優科の子とかに比べて礼儀が最低、という話は学校の内外からよく聞くし……

 ちなみに理論的に考えると。
 そもそも礼儀ってのは不完全なコミニュケーション手段しか持っていない人間が(テレパシーでもありゃあ別だけど、どんなに言葉や表情や語調を駆使しても、誤解や意図の不到達というものはある)、その不完全さ故にこそ発生するトラブルを可能な限りに簡単に回避するもんなわけで。

 こっちが何の気無しに言う言葉でも相手を傷つける事とかはある。
 でも礼儀というのは、これをきっちり守っていれば、最低限「面と向かって貴方に敵対する積もりはないので安心してくれ」という意思表示にはなる訳で。
 要するに、自分と相手の心を守る為の、ある種妥協的ではあるけど歴史的かつ完成されたシステムなのである。

 こんな事少し考えれば分かるわな。
 ところが分からない人がいて、俺は実力主義だから学ぶ必要も無いと言う。
 まあスポーツ選手とかなら仕事上それでもありかもしれんけどさ(別にスポーツ選手を貶めている訳ではありませんし、我々の業界よりも礼儀に厳しい世界だってのは充分理解してます、念のため)。
 仕事の上でかなり大きなウェイトとして「人間の情動」を素材として扱う筈の小説家が、その程度を理解出来ないってのは問題ねえか?

 礼儀知ってる上で無視してる人も中にはいるだろうが、大体は知らない自分を擁護する為に言い訳してるだけである。
 というかさ。
 暴れたくなるような逸話が一年に何度もあるってのは問題だろ。私が短気なのはまあさっ引いたとしてもね。

 なのでやっぱ来年から多少嫌われても(今でも一部の生徒には多分嫌われてるが)最低限の礼儀作法って教えないといかんのだろうなあ。

 しかし……昔は、きっちり会釈はしても、声を出して挨拶するのが「なんか馬鹿っぽく媚びてるようで嫌」とか言ってたこの私がこんな事言うのは、やはり歳とったせいか(苦笑)
 

 などと偉そうな事を書きつつ、晩はエンターブレインの担当さんに連れられて某社の授章式に。
 ああ、なんかオムレツ美味い。<受賞とは何の関係も無いだろ

 某社で仕事してない私が行って「なんだ貴様、どうしてこんな所にいるんだ」とか突っ込まれるんじゃないかと気が気じゃなかったりしたが、なんか知り合い一杯でかなりオープンな式らしい。というかなんで富士見とかメディアファクトリーとかスニーカーの編集さんが団体でいるんだか……(しかも編集長とか副編集長クラス)。

 個人的には富士見で売れている(そして同業者の間でも話題になっている)某作品の作者様&個人的に大好きな某漫画の作者様にお会いしたのが一番のインパクトであったが。
「榊君。●●って漫画家さん知ってる?」
「……ってまさか●●●●●の?」
「うん」
「あの。私大ファンですけど。全巻持ってます」
「あ、そうなんだ」
「おられるんですか?」
「うん、彼」
「ああ、そんな。心の準備も無いままにあの人の前に立ったら、きっと殺されます。きっと不用意に前に立ちふさがる奴はみんな殺されるような人に違いないんです」
 
 などと偏見を喚く私。
 予想に反して銃殺もされなければ銃剣突き刺される事も無かったですが<当たり前だ。
 というかとても礼儀正しい人な上に、気さくな感じだったので驚き。
 まあ主人公や登場人物と作者を同一視するのは大きな間違いだってのは知ってたはずなんですが、つい。あの方の漫画、とにかくインパクト強いので。

 しかしそれこそ無意識に無礼な事してねえだろうなあ、と不安になる私。<そう想うならまずサングラス外して行きましょう

 まあその他にも、顔を何となく知っている人がぼろぼろいらっしゃったのですが、これがまた「以前一度何処かでお会いしただけ」という方なのか、「著者近影で見てたから知ってた気になってるだけ」なのか区別がつかないという。

 そういえば中学生の時にすり切れるまで読んでいた小説の著者先生とかいらっしゃってたもんなあ。あの方、第一回の大賞受賞者なんだからいらっしゃっても当然だけど。

 下手に「お久しぶりです」と声かけて、向こうがこっち覚えてなかったり、こっちの勘違いだったりすると、もうほとんどサイコさんになってしまうので、ドキドキものである。

 まあなんだかんだでホテルに帰って爆睡。 

 

富士見から貰ったCDを聴き、ビデオを見る。
 共に棄てプリ関係の資料、というか「主題歌」と「番宣」――つまりは新番組のCMである。
 主題歌は歌が入ってみるとかなり印象が変わって面白い。ははあ、こうなりますか。

 まあ実のところアニメに関しては私は大抵が決定済みの通知を貰うだけで、特に細かい部分ではタッチしていない。餅は餅屋という事である。監督と打ち合わせしたのも一度のみなので、どういうものがあがってくるのか、という事については結構ドキドキしながら見ている。

 でもって。
 実際に動いている棄てプリキャラを初めて見た訳だが、何というか良い意味で「ああこれはもう俺の作品じゃねえなあ」と。

 既に私の想像力が補いきれずにいた部分を、映像と音(というか声優さんの声と音楽)で補完されたものは、私の手を(制御を)離れて、他人の作品になっている。
 だからこそ、何というか「ほえー」という感じでまるで他人の作品がアニメになったよう心境というか。

 パシフィカの声の声優さんも良い感じ。
 ドラマCDからの声優さんの変更についてはなんか物議かもしていたようだけど、これはこれで正解でしょ。確かに桑島さんの声はよく合っていてベストワンだとは想ったが、他を絶対に許せないオンリーワンかというとそうでもない訳で。
 井上さんからの変更にしても、恐らく皆が心配している程のものではないはず(まだ実際の絵と合わせた演技とかは私も見てませんが)。やはりこういうキャスティングの部分でも監督やスタッフはきちんとしたプロ、外さんね。

 でもって「おお」と想ったのはやはりシャノンとクリスの打ち合うワンカット。
 さすが映像と演出の質には定評のあるボンズだよなあ。
 自分の原作がこう動くのか、と想うとちいと燃えた。

 ラクウェルの魔法にしても、正直言って「その斬新さに驚く」ほどのものではないんだが、掌に光の球が発生して後は爆発――みたいな、いわゆる「安っぽいありがちな描写」にはなってない(ここらは小説ではあまり詳細に描いていなかった部分であって、補完が最も利いている部分でもある)。

 全体的にとても丁寧な作りという印象を受けた。
 放映に向けてまだまだばたばたやるかとは想いますが、とりあえずは安心して見ておりますよ。

 

AM学院の卒業式である。

 まあ普通に卒業式がある訳で、卒業証書授与とか皆勤賞の表彰とか。
 それはいいんですが。

 数日前。講師の大迫純一先生からメールが届く。
「悪巧みに参加しませんか?」
 ほうほう。
 ということで参加する。

 でもって前日。
 悪巧みの仕込をリヴィングでしこしこと実行する私。いやー。久しぶりだわ。ぐりまやるりだの迷惑そうな顔を無視して試験、順調順調。

 という訳で。14日。当日である。
 卒業式の後のパーティ。そこで――

「うわはははははは! この会場は我が輩が占拠した」

 という訳でいきなりイベント会場と化す卒業式。
 壇上で真っ赤なマントに仮面を被って高笑いする怪人(大迫せんせ)と黒い服に身を包んで会場を動き回る戦闘員(ノベルス科卒業生)。

「まてい!」
「むむっ何やつ!?」

 お約束です、はい。

「アカブンジャー!」
「アオブンジャー!」
「キブンジャー!」
「モモブンジャー!」
「ミドブンジャー!」
「五人揃って――創作戦隊! ザツブンジャー!!」

 会場大受け。
 でもって基本中の基本、一回はザツブンジャー、敵のボスキャラに負けます。
 しかし――

「まてい! 教え子をこれ以上苦しめる事は許さない!」
 てな訳で。
 悪巧みの正体。
「き、貴様らはノベルス科講師!」
 いや、あんたも講師ですがな、大迫先生。
 それはともかく、なんかぞろぞろいきなり壇上に出現するノベルス科講師四人。
 ああもう何が何だか。

 チャイナ服で格闘かますわ、ヌンチャク振り回すわ、メイド服着てお盆でぶん殴るわ、黒コートにサングラスで銃乱射するわ。
 言うまでもないですが、最後が私でございます、はい。いやー。ステージガン用の弾込めなんざ何年ぶりだろうか。撃つのもね。わははは。ちなみにS&W M586とコルトローマンを持ち込んだのですが(オートマチックは不発とかジャムとかの関係で舞台ではあんまり使わないのな)、とりあえず586は不発なく動いてくれました。ローマンは時間の関係で撃たず。

 で――
「ザツブンジャー、今だ!」
 という高殿先生の掛け声と共に反撃。
 締め切りキャノン(だっけ?)の一撃で、怪人は倒されたのでした。
 めでたしめでたし。

 会場やっぱり大受け。 
 私はその後のと突然発生したインタビューにしどろもどろで妙な事を口走ったり、途中で壇上から落ちたりしたが(いや、落とし穴みたいに壇上に低くなっている場所があって、私や高殿先生はそれで落ちてしまったのだが)、まあ、どんまい。

 それはいいが。

 なんで、ノベルス科なんだろう、という事には激しく疑問が残る私でありました。
 というか普通はこういう演技系のイベントって声優科とかがせんか?

 いやまあ理由は分かっているのですが。
(ノベルス科にはこういうイベント舞台経験者の講師がいるからです)。

 個人的には、卒業生はともかく、卒業生の親御さんに見られなかった事だけが救いですな。つるかめつるかめ。

 

東京出張。アニメのアフレコに立ち会ってきた。

 レコーディングはCDドラマの時も立ち会っているが、その時とはやはり施設の規模が違う感じ。まるでどこぞの宇宙戦艦の艦橋みたいなスタッフルーム(コントロールルーム)で、硝子越しに声優さん達の演技を見る。

 ちなみに映像も初めて通して見るのでドキドキもんである。

 まあ結論から言ってしまえば(これはインタビューにも答えたが)、お世辞とか社交辞令とか大人の事情は抜きにしても、よく出来ていたと想う。監督は演出には定評がある方だとは聞いていたが、正直、あれほど細かい演出をしてくるとは想ってもみなかった。
 つーかあれ、さりげなさすぎて気付かない人の方が多いんじゃないか!?

 なので第一話とか、出来れば一度見てからビデオでもう一度見直してみると面白いかもしれない。少なくとも最後まで見ないとシャノンの行動でさりげなくも意味不明なのが一つあるんだけど、これが改めて二度目に見てみると「ああ! これはこういう意味の行動だったのか!」と納得するのな。

 正直に言ってしまえば、驚愕するくらいにとんがった斬新な演出や作りではないんだけど、とても丁寧に作ってある感じ。まあ小説との差、という話になるとこれは人それぞれのイメージがあるので何とも言えないが、私は少なくとも演出、物語、声優さんの演技、どれも違和感なかったので、大丈夫ではないだろか。

 ラクウェルの魔法の表現も面白い、というかかなり細かい気配りの上手い演出になってます。

 でもってその後、取材で色々な雑誌の方々やら何やらが来ておられた訳ですが。
 なんつーか、ここまで話が大きくなるとなんだか「かつがれてんじゃねえのか?」という気がしてくる。「アニメ化アニメ化とか言いながら皆で俺を騙してるんじゃないか?」とか「実は俺は精神病院の病室で、自分の小説がアニメになっている幻想を見続けているんではないだろうか」とか。

 そもそも龍王杯で優勝するとも想ってなかった訳だから、なんかこう、感無量というより「マジ?」という感じである。自分の妄想(とあえて言ってしまうが)が、これだけの人に「仕事」をさせているのだなあ、と想うと、有り難いやら恐れ多いやら。思わず「ようこそお越しくださいました」と御茶出して回りたい気分である。

 正直、アニメに関しては心配していた部分も無いではなかったが(どれだけ有能なスタッフでも、やはり原作との齟齬は生じる可能性があるし)、このままのクオリティで動いていてくれれば、まずは一安心、という感じ。

 

まだまだ肌寒いが季節はすっかり春である。

 春と言えばもう、あれだ。春先に多いというアレ。
 
「ジェリコ出てないん?」
「いやあ。●●●●の●●が●●●だから●●されてなあ」
「あー。もう。何やってんだか、メーカーは。まあ誠実なとこだからきちんともう一回出してくるだろうけどさ」
「まあねえ」

 みたいな会話をいつものガンショップでしていた訳である。私と、店長と、でもって顔馴染みの問屋の人と三人で。

 そこへ――
「表の日本刀、一万のやつ、あれどんなや?」
 とか微妙に何を聞いているのか意味不明な事を言いつつはいってくるおっさん一人。
 まあこのお店、変な言動の客は私を含めてかなり多いのだが(無精髭にグラサンで入ってきて店主に『おかえり』とか言われるのは最早まともな客ではなかろう。私の事だが)、このおっさん、ジャンパー着てサンダル履きという時点で何というかかなりもう香ばしい感じで。

「本物じゃないよ。外装だけのモデル刀」
「本物とちゃうんか。本物は高いか」
「15万はするよ。最低でもね」
「そうか。そうやなあ。武士の鏡やもんなあ。そもそも明治維新の時にな、武士は刀を棄てさせられたやろう。断髪とかさせられてな。でな、こう、廃刀令に違反して差し出さなかった武士もいたはずなんや。長野の田舎とかにはな。きっとそういう刀とかやな。そういうのは価値あるんや」
「…………」
 警戒警報発令。
 眉を顰める店長以下三人の前でひたすら前後のつながりもあやしいマシンガントークを始めるおっさん。というか誰も聞いてねえよ、そんな事。
 三分間くらい一方的になんかウンチク(だろう、多分。突っ込みどころ満載なのだが)を語り続けたおっさんに、店長が一言。

「……で?」
「いや、だからな。廃刀令がな」
「だから。話はいいから。刀が欲しいんですか? それなら在庫見せますし、値段も提示しますけど。それとも別に買う気はないのかな?」
「いや――」
 と口ごもってから。
「長野県の田舎の侍とかはな、きっと廃刀令に逆らってな、家の鞍にそれをしまってたんや。でも志を知らない孫とかがそれを見つけてな、そんでウリに出たんやな。そういうのは価値があるやろう!?」
「いや、だから。そういうお話はどうでもいいんですよ」
 店長、苛々ゲージ上昇中。
「明治のな――」
「だから! お話はどうでもいいんです。他のお客さんもいるんですよ!」
「ああ、ああ――」
 店長のややきつい口調におっさん、困ったように店内をうろうろ。
「銃を、買おうと想ってな」

 おっさん、廃刀令の話はなんやってん。
 と突っ込みたくなる気持ちを必死に押さえる私。

「どれが銀行強盗するにはええかな」
 …………おいっ!? 

 念のために書いておくと、おっさんまるっきり「素」である。別にふざけてる口調じゃなくて、もう、ナチュラルに、「どの刺身がうまいかな?」と魚屋に聞くよーなノリで聞いてくる。
 うあー。

「うちはノーマルしか置いてないからね」
「この辺とかいいんとちゃうかな」
「全部プラスチックだからすぐ玩具ってばれるよ」
「いや、別にな。俺は人を殺そうってんじゃないねん」
「殺せないよ、こんなもんで」
「脅せればいいんや。脅せれば。金はそれで奪えるからな」
「…………まあばんばりや」
「やっぱり日本刀か」
「だから一万のはこっちも玩具なの」
「しかしな。廃刀令がな――」

 という訳でエンドレス。
 あーもう。
 段々店長の口調もつっけんどんというか「早く帰れッ!!」みたいな感じになってくるんだけど、おっさん、全く聞いてません。というかいつの間にか、何がどうなったのか、大宇宙の神秘的な繋がりで「大学」の話になってます。
「おまえは大学出たんか? 大学は難しいのう」
「出てるよ」
「でてんのか。頭ええんやな。早稲田か。慶応か」
「ちがうよ」
「じゃあどこなんや!」
「どこでもいいやろが、そんな事。何の関係があんの」
「大学出てるんやったら方程式とけ。今すぐといてみい」
「…………」
「とかれへんのか。なんや。どうして夜間高校中退してん?」
「誰が?」
「あんたが」
「だから大学出てるって言ってるやろ」
「方程式とけ。方程式。数学って難しいやろ。法的式とけ」
「…………(無視)」
「なんやとかれへんのか。数学無い大学にはいったんか。社会と国語だけの学校か。仏●大学か。そんなんやったらな。俺でも入れるんや」
 大胆発言。
 というかおっさん、●教大学の生徒と教師に謝れ。いやマジで。――と言いたいのだが、下手に突っ込むとこっちに絡んできそうな勢いなので黙っている私。
 おまけに銀行強盗がどう、とか、更に口にする。
 それこそ銃とか刀とか渡したら、その場で強盗にクラスチェンジしそうな感じ。

(暴れたらぶん殴ろうか?)
(やめときなさいって)
 店の端に置いてある木刀に手を掛けてアイコンタクトする私と、店長。

「だからもう買わないのならかえってくれ」
「なんや。俺でもな。方程式ないんやったら大学入れるんや。ばーか」

 とか言いつつようやく出ていくおっさん。(実はここに記載していないだけで、この三倍くらいの意味不明なやりとりが続いていた訳だが)

「…………なんだかなー」
「春先には多いのよ」
「マジか!? あれってマジなのか?」<役所の務めていた友人もそんな事言ってたが
「酒も入ってたみたいだしねえ」
「うーん」
 
 まあ店の扱っている商品の関係なのか、良い人も多いが、おかしな人もかなり多い訳で。いきなり入ってきて「チャカくれチャカ!」と実銃要求する奴とか、「警棒くれ警棒。ほら、俺ってマリファナ売ってるから、護身用具もってないと危ないねん」とか「マカロフにあうグリップくれ」とかまあ、色々と危険度大爆発の発言ののっけからする客も多い訳で(基本的に全員『素』です)。

「大変やねえ」
「まあねえ」

 という訳げゲン直しにマルイの作るモデルガンを買う。
「作ってる暇無いから作っといて」
「オッケー。謎のイラン人に任せなさい」
「いつからイラン人になったんや、あんたわ」
 という事で店にあったキットのオートを全部大人買い(つってもコルトガバメント、ワルサーP38、モーゼルM712の三つのみだが)。チャチといえばチャチなこのシリーズ、しかし値段が安いし(3000円弱)、プラパーツがほとんどなので、耐久性無い代わりに、飾っておくには錆びなくて良い。

 しかしW●。
 いい加減同じ型でバリエーション商売すんのやめい。時期新製品はベレッタM84のサイレンサータイプだと? 正気か?
 などと想いつつも、これ以上書くとあのメーカーは「名誉毀損だ!」と裁判ふっかけてくる可能性大なので書きません。つるかめつるかめ。

 

変な夢を見た。

 どこぞのたこ焼き屋に行く私。
「うーん。富士見の編集部に行くのに手土産に持っていこう」
「いくつ必要なんですか?」
「30個入りを5つほど」
「はい。それだけでいいの?」
「うーん。そういえばカペルもいたっけ。15個追加」

 とゆー会話をネリンとしている私。
 なんでかネリンがたこ焼き焼いてるのである。
 …………
 自分のキャラを夢に見るというのは初めての体験だが、何というか起きてみるとすっげーヘンだ(笑)

 


 先日、うちの実家に昔来てくれていたお手伝いさんがお亡くなりになった。
 御歳の割にはボケる事もなく、つい半月ほど前にお見舞いに行った時には、いまだに三十超えた私を「ぼっちゃんぼっちゃん」と懐かしそうに呼んでおられた。

 でもって。
 今日の朝、母方の祖父が逝った。
 孫の中では一番放蕩者の私を、かわいがってくれた祖父である。物書きになってからは回りの人に自慢して回っていたのだとか。「棄てプリ」のアニメ放映も心待ちにしてくれていた様だが・・・あと十日待ってくれていれば、と思う。

 で。
 こんなときになんでかうちのメインマシンまで逝ってしまった。
 起動はするのだが、強制終了さえできないフリーズをかましてくれる。メールデータのバックアップをとろうとすると固まり、再起動し、また何か作業をすると固まる。

 予備マシンにメールデータ移行させるだけで二時間かかった。
 予備マシンの環境整備にこれからどれくらいかかるやら・・・・

 祖父が亡くなったことにしんみりするひまもない。
 うーむ・・・・ 

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