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打ち上げ 

先日、ストレイト・ジャケットのアニメの打ち上げがあった。元々プロの脚本家でない私がシリーズ構成までしていた事、30分三本という『異世界』を描くには極めて短い尺という制約はあったものの、スタッフには色々と頑張っていただいた。なのでお礼を言える場が設けられたのは非常に有り難かった訳で(ちなみに大抵のアニメにはこうした場が設けられますが、諸般の事情で設けられない場合もあったり。OVAの場合は規模の関係から設けられない事もあるようです)

 で――その時の事。
 レイオット役の三木眞一郎氏とちょいと話をさせて貰う機会があった。
 旧くからうちの読者をしてくれている方々は覚えておられるだろうが、三木さんといえば『捨てプリ』のシャノンの役の方でもある。
 まあ実力のある有名声優さんとは、何本も現場やってれば顔を会わす事は別に珍しくない。例えば神谷さん(ポリフォニカのフォロン、CODE-Eのアドル)とか、川澄さん(捨てプリのウイニア、ポリフォニカのユフィンリー)とか、小西(捨てプリのフューレ、ポリフォニカのレンバルト)さんとか。

 ただまあ、じっくり話をする機会はあまり無かったりする。声優さん達は『原作者の先生』と身構えてしまうし、こっちは『自分が見ていたあのアニメのあの声の人』とやっぱり身構える訳で(そんなの私だけかもしれませんが)。
 ましてや少なくとも五十人六十人は参加者が居る打ち上げの現場で、特定の人とだけ延々話し込むような事は普通しない。

 で――。

三木さんと話をしていると、まあ当然「棄てぷり」の時の話も出る訳だが、正直、こちらの認識としてはそれこそあっちこっちで大量に、それも重要キャラで出演履歴を持っておられる売れっ子声優(それこそマジに数え切れない程に)、作品として恐ろしくデキは良かったものの、大ヒットした訳でもないアニメ版『棄てぷり』の事なんぞどれだけ覚えておられるやら――と思っていた。
 だが。
「●●話で、シャノンがパシフィカに『誰でも自分勝手な事を言う、重要なのはお前がどうしたいかだ』みたいな台詞の場面があって――あれ、脚本家の方がほぼ原作通りの台詞を残してくださったんですが、本当、あの手の台詞は上手い方に演じていただくと、震える位に嬉しいもんです」
「ああ! 良かったですね、あそこ。『死にたいなら今スグここで殺してやる、生きたいなら全力で守ってやる』ってアレですね」
「…………!」
 正直、台詞の内容まで覚えてくださっているとは思わなかった。勿論、脚本と照らし合わせていちいち確認した訳ではないが――それでもだ。
 
 思えば、ストジャのアフレコの時も一番細かな演技のニュアンスまできちんと監督に確認しておられたのは三木さんだったし――これは井上喜久子さんとお話させていただいた時にも感じた事だが、やはり仕事が出来る人、しょっちゅうあちこちで名前を聞く人は、しばらく喋っているだけでも、プロとしての凄みを感じさせられて、驚かされる部分が一つ二つは必ずある。
 
 その後も色々と興味深いお話を聞かせていただいたが、総じて驕らず、声優という仕事に真摯な人柄には本当に感銘を受けた。
 分野は違えど、プロってのはこうありたい、あるべきだなあ、と(本当は会話の一部始終を書きたいくらいなんですが、さすがに勝手に書くのはまずいだろうから割愛しまする)。

 まあ主にスケジュール絡みでえらい目にあったので、しばらくアニメにはスタッフとして積極的に噛む事は無いが(実際、あるオリジナル企画からは諸々の都合で降りました)――その一方で、こういうプロ意識のある人とは、また何処かでお仕事がしたいと思ってしまう私もいたりして。
 まあ基本、原作者が声優さんを選定する権限は基本無いけど(意見は言いますよ、勿論。でも決定権は無い)――ね。

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