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 朝。いきなり電話。
「私●●といいまして、△△△学園の卒業生の榊さんですか?」
「はあそーですけど」
「実は□□□という会社で――」
 どうも話を聞いていると、

1.この時代銀行はあてにならん
2.でもお金はほしいでしょ?
3.実はここにこんな美味しい話が
4.今ガソリンを先物で買えば年末には倍額に!
5.これは絶対確実ですよ!

 とまあそーゆーことらしい。
 だが、私は先物取引どころか投資信託だの外貨預金だのもこう、生理的に嫌いなタチで。一円あがっただの下がっただので一喜一憂するのが面倒くさいのである。昔はやろうかな、と思った事もあるが、もう今では話を聞くのもめんどいだけ。
 というか新聞欄の株価情報だの何だの見ている暇あったら仕事するわい。

 それはともかく。

「榊さんは小説家だそうですが」
「ええまあ」(最近の流出名簿にゃ職業欄もあるのか。あるか。そりゃ)
「本とかは出された事あるのですか?」
「ええ、出てますが」(本も出てないのに小説家と名乗るのは痛いだろ、そりゃ。というか痛い奴だと思われてる訳ね?)
「おお。凄いですね。でもそれで食べていけるのですか?」
「ええ、なんとか」(あ、やっぱ『自称』の類だと思われてた訳か。余計なお世話だ、ばーろー)

 まあ微妙に失礼な感じなのだが、本気で怒る程無礼な口ぶりでもなかったので、普通にお断りしたのであるが。

「既に価格が上がるのが分かっているのです」とか言われたときに「なんで?」とか突っ込んでやろうと思ったが、まあそれはさておき。
 こういう電話がかかってくるって事は、やっぱ半年で百万が二百万になる、とか言われたら先物取引に手を出す素人が今でも居る訳か・・・・

 前にもゴムの先物取引の話が電話かかってきた事がある。
 しかし顔も知らない他人に「ではとりあえず50万振り込んでください」とか言われて素直に振り込むのもどーかと。

 まあ投機ってのはそういうもんなのかもしれないけどねえ。

「榊の仕事だって言ってみれば先物取引そのものじゃん」
 とはぐりまの談。
 いや、なんかそう言われると困るが。

 でもって――

 気晴らしに毎度毎度のガンショップ。

「なんか新製品はいったー?」
「ないー」
 とゆーよーな気怠い会話を経てふと店長いわく。
「まあ二度と見る事はないだろうから見ておくか?」

 彼が奥から出してきたのは、何やらケースに入った銃が一丁。
 古式銃にはあんま詳しくないのでよく分からないが、レミントンのパーカッションリボルバーらしい。シルバーメッキがかかった綺麗な代物で、グリップはどうも本物の象牙。新品でないのは細かい傷から察するが――
 でもこれってモデルアップされてたっけ?
「実銃だよ」
「おいおい」
「一応警察の許可証もついた合法品」
 まあ昔はこういうのが『合法』でまかり通っていた時期があったのだな。どっちかというと古物・骨董品扱いなので、刀とかと同じ様な感覚らしい。

「金とかよりも確実に『価値』は上がるわな。まあ不況の影響は受けるけど、金輪際供給はされんもんだから」
「そらそうか。投機目的で買う訳だ」
「まあわざわざ銃、というところでマニアックだけどねえ」
「ちなみにいくら?」
「委託してきた人は●●●万って言ってたけど。買う?」
「銘入りの刀からすりゃ安いんだろうけどさ……そんだけ金あったらまずトイテックのバルカンとハドソンのガランドとM14とショウエイのMP買うわい。というかそれぞれ三丁ずつ買ってもつりくるんじゃないか?」
「まあそうだろね」
「50万とかだったら考えてもええが。いくらなんでも三桁はねえ」
「バブルの時はもう一丁とセットで●百万で売っとったんだと」
「うげー」

 まあそれはともかく。
 どうせ投機するならこっちの方が私らしいわな。値段上がっても売らないだろうけど。

「ところで、実際に撃てるの?」
「撃てるやろ。黒色火薬自分で調合して、鉛弾と雷管さえどーにかして手に入れれば」
「耐久性さえ考えなかったら鉛弾なんざ●●●●●で代用出来るだろうし、雷管なんて●●●●が●●(以下略)」
「まあ●●●●な人は案外●●●(以下略)」
「…………つまり手間惜しまなければ撃てる訳ね」
「そういう事になるな」
「でも多分、それだけの手間と金かけるんなら、どこぞのヤーさんに金渡して譲ってもらった方が早いような」
「ほんまにね」

 とまあ。
 ある日のお話なのでした。 

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